『海賊と呼ばれた男』 本
出光創業者である出光佐三の壮絶な人生と、石油元売会社出光が大企業になるまでの道筋を描いた小説
この作品で出光佐三ではなく国岡鋳造、出光ではなく国岡商店となっている
戦前に日田という男にその才能を認められた20歳そこらの鋳造は大金を譲渡してもらい石油会社を設立
法律という壁、第二次世界大戦、7人の魔女と呼ばれる世界を牛耳る石油会社との対立など多くの困難を乗り越え、国岡商店は大きくなっていく
そしてその会社は我々が生きてる現在も大企業として社会のために動いている
どんなに会社がつぶれそうなときも決してあきらめない鋳造の姿
どんなに会社がつぶれそうなときも従業員を絶対にクビにしなかった鋳造の意志
どんなに会社がつぶれそうなときも鋳造についていった従業員たちの覚悟
本当に素晴らしいものを見せてもらった
何度も心を打たれた
「従業員はみな家族である」
「従業員はクビにしない」
「従業員を信頼しているからタイムカードは必要ない」
「定年はない」
「黄金の奴隷たるなかれ」
といった鋳造の姿勢や言葉から経営者としての彼の凄さが伺える
彼が言ってることはすべて経営者として最も大切なことなのである
世の中に彼のような経営者が増えれば、たくさんの人が今より幸せになれるのにと強く思う
経営者として、一人の人間として、出光佐三という人間に最大のリスペクトを送りたい